先月、愛猫が亡くなりました。
私の実家には、私が生まれる前からずっと猫も家族の一員として住んでいました。
多い時には、6匹の猫と1匹の犬と。
でも、1匹、また1匹と天国へ旅立っていきました。
5年前に、私に一番なついていた猫が亡くなり、残された猫は2匹。
去年また1匹亡くなり、そして先月、最後の猫も亡くなりました。
動物の命は、人間よりも短い。
わかってはいました。
私たちよりも、先に逝ってしまうということは覚悟していました。
でも、いくら覚悟をしていても、やっぱり悲しい。
いつも膝の上に乗って甘えてきたのに、いつもそのクッションで寝ていたのに、撫でると温かくて、柔らかかったのに・・・。
ついに、家族から猫がいなくなってしまった。
私は、泣いて泣いて、泣きまくって、立ち直ったつもりでいました。
・・・・・が。
体に異変が起きていることに気づいたのです。
結果的に、病院に行って診てもらったものの「異常なし」。
「やっぱりか。これはいわゆる”ペットロス”が原因かな」
と、私自身納得する症状でした。
愛するペットを亡くしたショックで、精神的、身体的に変化が現れることがあります。
それが”ペットロス”です。
今回は、愛猫を亡くした私の身に現れたペットロスの症状をお話します。
ペットを亡くされて悲しみから立ち直れない方、体に異変が起きている方々など、参考にしていただければと思います。
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もくじ
私の身に現れたペットロスの症状
①不眠
②口内炎
③食欲不振
④口の中の違和感(味覚がわからなくなる)
①不眠
私はすでに実家を出ているのですが、その日、母から連絡がありました。
「テン(最後の愛猫)が、もう危ないかもしれない」
仕事が終わったのが23:00くらいで、その後すぐに実家に帰りました。
そこには、ガリガリになって、息をしているかどうかもじーっと見なければわからないほど、か細い呼吸になっているテンの姿がありました。
去年亡くなった猫と、似たような雰囲気で、「もう、もたない」と、すぐにわかりました。
去年亡くなった子も、テンも、私たちの家族になってから20年ほど生きていました。
猫の年齢でいうと、90歳以上の立派すぎるおばあちゃんです。
2匹とも、老衰でした。
「テン!聞こえる?テン!」と家族みんなで何度も呼びました。
呼ぶたびに、ケホッと呼吸をしようとする動きがありましたが、すぐにまた静かでか細い呼吸に。
その繰り返しが続き、とうとう、呼びかけに応えることもなくなりました。
わずかに動いていたお腹も動かなくなって、目も、生きていた頃とはまったく別物のような目になりました。
まるで、人形のような目。
私たちは、しばらく泣き続けました。
声をあげて、泣きました。
泣いて泣いて、泣き止んで、それからみんなでテンとの思い出話をしました。
「テンは、膝に乗ってきたのを降ろしても降ろしても、しつこくまた乗ってきたよね~」
「テンは、しゃべりかけるとにゃーにゃーとずーっと返事してくれたよね~」
なんて話しながら、テンが元気だったころの写真や動画をみんなで見ながら笑いました。
笑ってるのに、ポロポロ涙も出てくるから不思議。
その後、私はテンに別れを告げ、自分の家に帰りました。
次の日も仕事だし、早く寝ないと、と思って床についても、なかなか眠ることができません。
テンのことを思い出してしまって、涙が止まらないのです。
たくさん泣いたはずなのに、次から次へと涙がポロポロ。
こうなったら、涙が枯れるまで泣いてしまおう、と思い、再び大泣きしました。
泣き疲れたら、自然と眠れるだろう。
そう思ったのですが、眠りにつくと今度は夢をみるのです。
夢の内容はあまりはっきり覚えていませんが、悪夢とまではいかないものの、いやな感じの夢でした。
そんないやな感じの夢が、数日間続きました。
いやな夢で夜中に目が覚め、また眠って、また夢を見て起きて・・・。
いつの間にか、ぐっすり眠るということができなくなっていました。
ちょっとした”不眠”というやつですね。
良質な睡眠がとれなくなった私は、どんどん免疫力が落ちていったのでしょう。
体に異変が起こり始めました。
②口内炎
気づいたら、口内炎が多数!!
歯茎にも、舌の裏の方にも・・・。
食事をするのはもちろん、水を飲んだりするのも痛い。
友達にランチに誘われたのですが、「口内炎が痛すぎるから・・・」という理由で泣く泣く断りました。
【口内炎ができる原因】
栄養バランスの乱れ
ストレスや疲れ
睡眠不足
などが挙げられます。
私は、テンの死をきっかけに睡眠不足になり、精神的な疲れが一気にたまってしまったことから、口内炎がたくさんできてしまったんですね。
③食欲不振
口内炎ができて、食事をするのも苦痛。
となると、どんどん食欲もなくなっていきました。
食べるのが億劫。
痛いし、むしろ食べたくない。
そのため、食べるとしたらお粥やお味噌汁くらいでした。
④口の中の違和感(味覚がわからなくなる)
いつの間にか口内炎がなくなり、痛みが消えました。
しかし、今度は痛みではなく、変な違和感が現れ始めました。
舌はヒリヒリとしびれている感じがして、口の中全体がザラザラする感じ。
ざらつきが気になって、歯磨きを念入りにしても、とれないんです!
違和感は何をしてても続くので、気になって仕方ありません。
しかも、食事をしても味がわからなくなってきたのです。
大好きな甘いものを食べても「あれ?甘さ控えめ?」と、甘みを感じなくなり、料理中に味見をしても「あれ?味ついてる?」とわからなくなってしまいました。
パートナーに食べてもらうと、「からい!!なにこれ!」と驚かれるほどに・・・。
もしかしたらなにかの病気かもしれない、ということで病院で診てもらいました。
口腔外科で症状を話し、お医者さんに口の中を診てもらったのですが、「どこもおかしなところはありません。なんの異常も見当たらないのですが、本当にまだ口の中に違和感があるんですか?」と、結果は異常なし。
お医者さんに「舌痛症かもしれない」という話をされました。
原因・・・ストレスや不安や、極度の疲労など
発症年齢・・・男女とも30~50代、とくに更年期前後の女性がなりやすい
症状・・・痛みやしびれ、口の乾燥、味覚障害、見た目は異常なし
簡単にご説明すると、このようなものが”舌痛症”と言われるものだそうです。
たしかに、私にぴったり当てはまる・・・・。
なんにせよ、「特に異常もないし、口の中もきれいなので問題ありません」とお医者さんにはっきり言っていただいたので、少し安心しました。
それと同時に、やはり精神的なものなのだと実感しました。
自分で言うのもなんですが、精神的ストレスなどで体に異常が起こることには慣れています(笑)
ストレスが原因で、咳が止まらないなど、心因性の咳も治療した経験があるので、今回の口の中の違和感も、もしかしたら心因性のものかなと、察しはついていました。
こちらも参考にしてみてくださいね。
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ペットロスの症状を回復するには〇〇するのがカギ!
愛猫を亡くしたショックで、ペットロスになり、いろいろ症状が現れてしまった私ですが、なんとか回復することができました。
回復するために、実際に意識して行ったことをご紹介します!
なにも難しいことはありません。
大切なことは、たった2つ。
○○=ゆっくり休むこと
とにかく、ゆっくり休む時間を作りました。
家の中がバッタバタで、片づけられていない、食器も洗えていない、服も脱ぎっぱなし。
いつもなら、こんな状態なら「すぐに片づけないと!」とやります。
むしろ、やらないでバタバタの状態のほうがイライラしてしまって、落ち着かないので、仕事で疲れていても家事をしてしまうのがクセだったのですが、それだと体は休まりません。
たしかに、部屋は片付いて気持ちはスッキリするのですが、体は十分に休めていないのも問題です。
ストレスなど、精神的なものがきっかけで体に異常が現れる場合は、無意識に無理をしてしまっている可能性が高いです。
なのでまず「無理をしない」ということを意識しました。
無理をしないコツ!
部屋が片付いていない、家事ができていなくてイライラ!なんてこともありますよね。
まず、これらに対しては、考え方次第でイライラは取り除けます。
「部屋が片付いていない=片づけないと!」
というクセは、たしかに必要です。
でも、
「片付いていない=イライラ」
とストレスの原因になってしまうのは、よくないですよね。
そこで私は考えてみました。
部屋が片付いていないと、どんな問題が起こる?
そりゃ、何ヵ月も何年も片付けなくて、ゴミ屋敷のようになって周りから苦情がくる、なんてなってしまったら問題です。
でも、たった数日部屋を片付けなくたって、なんの問題も起こらないんです。
誰かと一緒に住む人なら、一緒に住んでいる人が片付けてくれればいいんです。
実際私は今、パートナーと一緒に住んでいますが、以前の私なら、「部屋が片付いていないと、パートナーが嫌な思いするかもしれない!」と、そこで片付けもしっかりやったかもしれません。
しかし、それが無意識に無理をしてしまって体調を崩す原因になるとわかった今では、もうそれはしません。
むしろ、「今、自分は愛するペットを亡くして、ショックを受けて疲れているんだ。だから、休まなくちゃいけない」と自分で言い聞かせるようにしました。
部屋の片付けも、パートナーが嫌な思いをするのなら、パートナー自身で片付けてもらえば済む話。
家事も一緒です。
「ご飯を作らないと、洗濯をしないと・・・」
と、特に女性は家でいろいろやらなきゃいけないと思っていることは多いですよね。
これも、休めない原因になっています。
ご飯も、たった数日くらいインスタントだったり、ファストフードだったり、今の世の中じゃぁなんでも便利なものがあるじゃないですか。
洗濯だって、少しくらいたまっても問題ありません。
問題なのは、ペットロスの症状が続いて、元気でいられない自分でいることです。
その状態が長く続くほうが、自分にも家族にも負担が重なっていくと思います。
お仕事をされている方は、たしかに休む時間をとるのは難しいかもしれませんね。
「たかがペットくらいで・・・」なんて思われてしまうこともあります
そういう方たちにとったら、ペットや動物はそれくらいの価値でしかないもの、という認識なのでしょうから、そんな風に思われても仕方ないのかもしれません。
しかし、ペットを飼っている方の多くは、「ペット=家族」と思って一緒に過ごされているのではないでしょうか。
少なくとも私にとったら、ペットは大切な家族の一員で、猫だろうが犬だろうが人間だろうが、家族は家族。
理解してもらえないことはつらいですが、それはもう仕方のないことして、割り切りましょう。
できたらお仕事も休めるといいのですが、休めない場合は、お仕事だけがんばって、家に帰ったらとにかく休む!と切り替えることが大事です。
とにかく、心と体をゆっくり休めること、これが一番大事なポイントだと思います。
○○=好きなことをする
ゆっくり休むのと同時に、好きなことばかりしてみました。
最近では桜がとてもきれいな時期だったので、桜をみながらのんびりお散歩したり、本を読んだり。
味はよくわからないけど、好きなコーヒーを飲んだり、好きな音楽を聴いてぼーっとしたり。
こちらも参考にどうぞ。
すると、気分はどんどん軽くなっていきました。
いつの間にか、味覚も徐々に戻ってきて、口の中の違和感もなくなっていきました。
夜もぐっすり眠れるようになり、食欲もバリバリ戻り、ペットロスの症状から無事に回復することに成功しました!
ところで、好きなことばかりしていると、ふと罪悪感に襲われるときがありませんか?
自分の好きなことばかりだけしていていいのだろうか・・・と不安になることがあるかもしれません。
しかし、そこで不安に負けてはいけません!
「いいんだ、これでいいんだ」
と、言い聞かせましょう。
好きなことをする時は、余計なことは考えず、ただ好きなことに集中するのがポイントです。
まとめ
大好きなペットを亡くしたショックは、自分でも思っている以上に大きいのかもしれません。
生きていく中で、たくさんの悲しみを経験しますよね。
その中でも、愛するものを失う悲しみは、とてつもなく大きいものだと思います。
悲しみなんて、できれば経験したくないとさえ思うほど、つらいことです。
でも、人生いいことがあれば、悪いことも起きるもの。
光と影があるように、うれしいことがあれば、悲しいこともあるものです。
今までペットと一緒に過ごした日々は、それはもう楽しい日々だったのでは?
私たちに笑顔をもたらしてくれたり、つらい時には寄り添って慰めてくれたり、愛するペットがいてくれた日々はたしかにあったのです。
ペットを亡くして、悲しみに包まれていても、そのことは決して忘れないでおきたいし、忘れてはいけないことですよね。
私は愛猫を亡くして悲しくてつらかったけど、やっぱりあの子たちと過ごした楽しかった日々のほうが強く思い出されるようになりました。
家族でいてくれて、ありがとう、と心から思います。
ペットを亡くされて悲しんでいる方、立ち直れないでいる方々、本当におつらいことと思います。
でも、悲しみはいずれ消えます。
ペットとの楽しかった日々を思い出して、また笑顔が取り戻せますように・・・。
こちらもどうぞ
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