女性が気になる肌荒れや老化現象。
実は、砂糖も大きく関係しています。
特に、砂糖をふんだんに使った甘いスイーツを食べ過ぎると、以下のような肌トラブルにつながります。
●ニキビ
●シミ
●くすみ
●たるみ
●ほうれい線などのシワ
●そばかす
女性を悩ます問題ばかりですね。
そんな肌トラブルを防ぐためのひとつとして、「砂糖断ち」が挙げられます。
なぜ砂糖断ちをすることで肌荒れなどのトラブルを防ぐことができるのか?
この記事では、砂糖断ちがお肌へもたらす影響を詳しくご説明します。
きれいな肌への近道になるかもしれませんよ♪
ぜひ参考にしてみてください。
スポンサーリンク
もくじ
砂糖がもたらす肌荒れの原因
②老化の原因「糖化」を引き起こす
③腸内環境を乱す
④血液の流れを悪くする
①ビタミン・ミネラル不足
人間が活動する上で大切な三大栄養素はご存知ですか?
”脂質・糖質・タンパク質”
この3つです。
しかし、この3つの栄養素があればいいというわけではありません。
脂質、糖質、タンパク質が体の中に吸収されるときや、エネルギーとして使えるようにするためには、ビタミンとミネラルも必須。
ビタミンとミネラル自体はエネルギー源にはなりませんが、エネルギーとなる三大栄養素をスムーズに働かせるための調整役として重要な役割があります。
つまり、ビタミンとミネラルは体の調子を整えてくれるサポーター役として働きます。
なかでも、ビタミンB群・ビタミンC・鉄分は強力なサポーターです。
健康な皮膚や粘膜を保ち、皮膚だけでなく毛根にも栄養を与えてくれる
脂肪を燃焼してエネルギーに変えるために必要な「カルニチン」の働きをサポートする
コラーゲンの生成や、シミの原因となるメラニン色素の増加を防ぐ
毛細血管から運ばれた酸素や栄養によって、新しい肌細胞が作られる
新しい細胞が作られて、それらが古い細胞を皮膚表面に押し上げ、古い細胞が剥がれ落ちることで健やかなお肌になります。
これを角化作用(ターンオーバー)と言います。
この角化作用(ターンオーバー)が乱れると肌荒れが起こりやすくなります。
鉄分もビタミンCと同様、カルニチンが脂肪をエネルギーに変える際に使われてしまいます。
ビタミンB群・ビタミンC・鉄分などは、糖質や脂肪をエネルギーに変えるためにたくさん使われてしまうので、新しい肌細胞が作られにくくなってしまいます。
砂糖がたっぷり使われているスイーツを食べ過ぎると、ビタミンやミネラルが消費されます。
その結果、角化作用(ターンオーバー)が乱れ、肌荒れやシミ、ハリのないお肌などに繋がってしまうのです。
②老化の原因「糖化」を引き起こす
”糖化”とは、どんなものか簡単にご説明しましょう。
ホットケーキをイメージしてください。
小麦粉に砂糖、卵と牛乳を入れて混ぜて焼くと、こんがりおいしそうな色をしたホットケーキができあがり!
この、おいしそうな色=こんがりこげ色が、糖化することによって起こる変化なのです。
タンパク質が砂糖と合体して、加熱されることによってこげ色がつくのですが、人間のお肌にも同じ変化が起こります。
食事で糖を摂って、体の中のタンパク質と糖が合体し、加熱=体温によって焼き色がつく。
それがシミやお肌のくすみなどの原因になります。
・シミが増えた
・目尻のシワやほうれい線が目立つ
・ハリと弾力がない
・肌が乾燥する
・唇がかさつく
これは、糖化が進んでしまっている可能性が高い証拠です。
このような問題が増えれば増えるほど、顔はどんどん老けていきます。
人によって年齢のわりにキレイなお肌だったり、老けていたりと差が出るのは、糖化のスピードが違うからとも言われています。
ご飯やパンなどからも糖質が摂れるのに、甘いものを食べてさらに糖質をたくさん摂ると、その分糖化のスピードも速くなります。
糖化のスピードを遅らせて老化を防ぐために、糖質の摂りすぎに注意しましょう。
③腸内環境を乱す
「肌は内臓を映す鏡」と言われるように、体の中の調子が悪いとそのままお肌にも現れます。
例えば、口周りにできるニキビや吹き出物。
これは特に「胃」の不調が影響しているとも言われます。
実際、私は過去に慢性胃炎と診断されていた時期がありました。
その頃は、胃の調子の悪さと同時に頻繁に口周りに吹き出物ができていました。
また、胃だけでなく、腸の状態も悪いとお肌に表れます。
腸の中には善玉菌・悪玉菌・日和見菌という細菌がいます。
腸内環境がいいときは善玉菌が多いときです。
善玉菌は、腸の動きを活発にし、便秘や下痢を防いで体の中から悪いもの(有害物質)を出してくれます。
反対に、悪玉菌が多いと便秘や下痢になり、体の中に悪いもの(有害物質)がたまります。
それが、肌荒れを起こす原因につながります。
白砂糖は、悪玉菌のひとつ「カンジタ菌」というカビ菌のエサになるため、たくさん食べると悪玉菌がどんどん増えることになります。
↓
腸内で悪玉菌が増える
↓
便秘や下痢になりやすくなり、体の中に悪いものがたまる
↓
体の外(お肌)の状態も悪くなる(=肌荒れ)
④血液の流れを悪くする
①の「ビタミン・ミネラル不足」でも少し説明しましたが、新しい肌の細胞は毛細血管から酸素や栄養が運ばれて作られます。
さらに、要らなくなった老廃物と二酸化炭素が毛細血管によって回収されます。
これがスムーズに行われることで、細胞の健康が保たれる、つまりキレイなお肌の状態が保たれます。
しかし、白砂糖がそれを妨げる原因にもなります。
白砂糖は、消化吸収がとても早いので、体の中に入るとすぐブドウ糖に変わって血糖値が急上昇します。
血糖値が上昇しているということは、血液の中にブドウ糖が存在しているということです。
本来なら、ブドウ糖は血液にのって、体中の細胞の中に入り栄養を与えます。
しかし、食べすぎや生活習慣の乱れ、ストレスなど様々な理由によって、ブドウ糖が細胞の中に入らず、血液の中に余ることがあります。
これが、血糖値の高さにつながります。
ブドウ糖が血液の中に余っていると、血液がドロドロしてくるので、血液の流れが悪くなります。
そのため、新しい肌の細胞を作るのに重要な、毛細血管の流れが悪くなります。
その結果、角化作用(ターンオーバー)を乱し、毛穴に老廃物がたまってニキビや吹き出物の原因になるなど、肌トラブルが多くなってしまうのです。
スポンサーリンク
砂糖断ち以外の肌荒れ対策は?
これまで、砂糖がお肌へもたらす悪い影響をご説明してきました。
しかし、決して甘いものを食べてはいけないということではありません。
疲れたときなどは、糖分を欲するため甘いものも食べたくなるでしょう。
ただ、砂糖には依存性や中毒性があるため、食べ過ぎないように気をつけましょう。
肌荒れを防ぐためには、砂糖断ちのほか、以下のこともおすすめです。
●飲み物は水、またはカフェインの入っていない無糖のもの(お茶やハーブティーなど)で水分補給する
●野菜やお肉、魚などバランスの良い食事をしっかり摂る
●甘いものがどうしても欲しくなったら、砂糖不使用スイーツや果物を食べる
これらを意識すると、体の中から内側から改善され、お肌にもきちんと栄養がいきわたり、肌トラブルも起こりにくくなります。
砂糖断ちの効果はどのくらいで現れる?
砂糖断ちの効果は個人差があるため、はっきりした答えは出せません。
砂糖断ちしている人の話を聞くと、約1ヵ月ほどで目に見えて効果が出てきたという話が多いです。
これは、角化作用(ターンオーバー)の周期との関係している可能性が高いです。
↓
約14日間かけて奥から表面へ上がってくる
↓
それからさらに約14日間かけて、もともとあった古い細胞が剥がれ落ちる
この、表面のお肌の生まれ変わりを角化作用(ターンオーバー)と言います。
理想的な周期は28日間。
しかし、加齢とともに周期も長くなり、30代~40代だと約45日間ほどかかるそうです。
なので、砂糖断ちを数日しただけでは、特に効果は現れないでしょう。
せめて、1ヵ月は続けて様子を見ることをオススメします。
まとめ
・砂糖を摂りすぎると、ビタミン・ミネラル不足、糖化、腸内環境の悪化、血流の悪化につながる
・砂糖断ちをすることで、体の内側から改善され、肌に栄養がいき渡りやすくなる
・効果の出方は個人差がある
・角化作用(ターンオーバー)は約28日間はかかるため、それ以上は続けたほうが効果を実感しやすい可能性が高い
「肌荒れ=スキンケア対策」とばかり思いがちですが、それだけでは不十分です。
ニキビや吹き出物ができる原因は、紫外線などの外的要因だけでなく、食事や睡眠、ホルモンバランスなどの内的要因も大きく関係しています。
表面的な部分だけではなく、体の中にもしっかり目を向けて、内側からキレイを作り出すことが、キレイな肌への近道になるのではないでしょうか。
こちらもどうぞ